探偵になるには|探偵になるために必要な素質や資格と探偵になる方法
探偵は、個人や企業から依頼を受けてさまざまな調査を行うことを仕事としている職業です。
アニメや映画などで探偵を題材としたものが人気となっていて、探偵という職業に憧れている方も少なくないのではないでしょうか。しかし、アニメや映画などでは、人並外れた推理能力や才能に溢れた人が主役となって探偵が描かれているため、「自分には探偵の仕事はできないのではないか」「探偵になることは難しいのではないか」と不安になっているかもしれませんね。
そこで今回は、探偵という職業の具体的な仕事内容や、探偵として活躍するために求められる素質、探偵になるうえで持っていると便利な資格など幅広く探偵という職業について解説していきます。
また、探偵になるための方法についてもお伝えしていきますので、「探偵になりたいけど何から始めればいいかわからない」という方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
探偵になる前に探偵の仕事内容をチェックしよう
探偵に限ったことではありませんが、ドラマや映画を見て抱いている仕事のイメージと実際の仕事内容に大きなギャップがあることは多いですよね。
「憧れて探偵を目指してみたはいいけど、イメージと全然違っていた!」となれば、せっかく努力して探偵になれても、生き生きと仕事をすることは難しくなってしまうでしょう。
本格的に探偵を目指す前に、まずは実際の探偵の仕事内容について少し見ていきましょう。
浮気調査
探偵の仕事内容として最も依頼が多いと言えるのが浮気調査です。浮気調査では、配偶者や婚約者、恋人などが不貞行為をしていないかどうかを調査し、浮気している場合は浮気の決定的な証拠を確保することを目的とします。
また、浮気相手の氏名、住所、勤務先、家族構成なども調査していきます。
素行調査
素行調査は、子供や恋人に対して行うことの多い調査で、交友関係の把握や生活実態の調査を行います。子供についてはいじめに巻き込まれていないかどうかの調査も含んでいる場合が多いです。
また、企業の経営者からの依頼で社員が勤務時間中にサボっていないか、禁止している副業をしていないか、競合他社の関係者と接触を図っていないかなどの調査を行うことも多いです。
人探し調査
家族や恋人が行方不明になってしまった場合などに行うのが人探し調査です。行方不明になった場合、警察にももちろん捜索願は出しますが、事件性がなかったり緊急性が低いと判断されたりした場合は、警察はなかなか捜査に踏み切ってくれませんので、行方不明者の捜索は探偵に依頼が来ることが多いです。
他にも、お金を貸していた相手が蒸発したケースや、結婚の約束をしていたのに音信不通になってしまったケースでも人探し調査を行うことがあります。
結婚前調査
結婚する予定の相手について、婚約中に婚約相手の学歴、職歴、家族関係、収入、貯蓄額などを把握するための調査です。
近年はマッチングアプリなどで知り合って結婚を決めるケースも増えてきているため、相手の素性がわからず結婚に踏み切れないという方から結婚前調査の依頼が増えてきています。
信用調査
会社が新しく取引を始める相手企業に対して行う調査です。
経営状況は良いか、反社会的勢力とのつながりはないか、不動産などの資産はどれほどあるか、など詳細に調査を行い、取引を開始しても安全かどうかを判断するために調査が活用されます。
企業内調査
社内で横領や不正受給などの不正行為が行われていないかどうかを調べる調査です。1件1件の不正行為は大きくなくても、件数が増えてしまうと会社の経営にも大きな悪影響を及ぼす可能性がありますので、会社を守るための施策として近年需要が高まっています。
探偵として活躍できるのはどんな人?探偵に求められる素質
「探偵に憧れているけれど、自分には無理かな・・・」と不安に感じている方もいらっしゃるでしょう。
確かに、探偵として活躍するためにはさまざまなスキルを磨かなければなりませんが、最初から特殊なスキルを持ち合わせている必要はありません。探偵になってから実践で身に付けていけばいいものもたくさんあります。
ただし、やはり「こういう人の方が探偵に向いている」というのはあります。では、探偵として活躍するためにはどのような素質があればいいのでしょうか。
コミュニケーション能力が高い
探偵として活躍するためには、コミュニケーション能力が必要不可欠です。探偵は個人プレーというイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はチームで調査に当たることも多く、チームメイトとのコミュニケーションが極めて重要になっています。
また、初めて会う人に聞き込み調査を行って情報を得ることもありますので、コミュニケーション能力が高いというのはかなりの強みになります。
聞き込みや張り込み調査の際に、怪しまれたり不審な人物だと誤解を受けたりすることもありますが、高いコミュニケーション能力があれば、相手からの信用を得やすくなるので、ピンチも切り抜けやすくなるのです。
体力がある
体力があるというのも探偵になるためには必要な素質です。探偵の仕事はかなり体力が必要です。
長時間、ターゲットを尾行したり張り込み調査をしたりすることはザラですし、雪の降る寒い季節や夏の酷暑日に屋外で張り込みをしたり、尾行したりしなければならないことも多々あります。
また、探偵は基本的にターゲットと同じ時間帯に同じ動きをしなければなりませんが、ターゲットによっては真夜中や早朝から動くこともありますので、その時間帯に合わせて調査を行っていかなければなりません。決まった曜日に休みを取れることもあまりないので、長時間勤務が長期間にわたることも考えられます。
このような過酷な業務に耐えられる体力が求められるのです。
集中力がある
探偵の仕事は長時間、ターゲットを尾行したり、張り込みをしたりしなければならないことも多く、集中力が求められます。
ただ尾行や張り込みをするのではなく、ターゲットに調査していることがバレないように、さらに周りにも不審者だと勘違いされないように気を遣って調査をしなければならないため、想像以上の集中力が求められるのです。
もともと集中力が高い人も探偵に向いていますし、集中力が途切れないように気分転換を上手にできる人や気持ちの切り替えがうまい人も探偵に向いているといえるでしょう。
観察力・洞察力がある
観察力や洞察力があるというのも探偵にとっては重要な素質です。観察力があれば、ターゲットが次にどのような動きを取る可能性が高いか判断できますので、尾行がスムーズにできるようになります。
また、洞察力が高ければ、こちらの尾行や張り込み調査がターゲットに悟られないような動きを取ることもできますので、調査の成功率を格段に上げることができるのです。
度胸がある
度胸も探偵にとってなくてはならない素質です。探偵のお仕事は、度胸がなければ務まりません。
調査の最中にターゲットに調査していることが疑われて問い詰められるというケースもありますが、その際にオドオドした態度を取ってしまっては調査していることを認めたも同然です。
しかし、毅然とした態度で「あなたの勘違いじゃないですか?調査なんかしていませんよ。言いがかりはやめてください」ときっぱりと言い切れる度胸があれば、調査の失敗を回避することができます。
謙虚な姿勢で努力できる
探偵として一人前になって活躍できるようになるためには、さまざまなスキルが必要です。尾行や張り込みのスキルは一朝一夕で身につくものではありませんので、長い目で見て訓練していかなければなりませんし、撮影スキルも探偵にとっては必要不可欠なスキルです。
このようなスキルは、コツコツと地道に努力できる人でなければ身に付けることはできないでしょう。
「自分にはまだまだ身に付けるべきことがたくさんある」と常に謙虚な姿勢で努力を積み重ねることができる人は、探偵に向いている素質を持っていると言えます。
探偵になるうえで持っていると便利な資格
探偵は弁護士や医者と違って、探偵になるための国家資格というものはありませんので、誰でも今すぐに目指すことができる職業ですが、持っていると便利だったり、活躍できるまでのスピードを上げたりすることのできる資格はあります。
運転免許
探偵になる際に持っていると便利な資格はズバリ運転免許です。調査のために遠方に移動する際には車移動が基本となりますし、都心部以外で尾行調査をする際は車で尾行することが多くなります。
また、長時間の張り込みの際には車中泊となることもあります。
運転免許を持っていないと絶対に探偵になれないというわけではありませんが、担当できる調査の案件が激減してしまいますし、探偵事務所に就職する場合は運転免許を必須としているところもありますので、もし現在運転免許を持っていないのであれば、探偵を目指す前に取っておくほうがいいでしょう。
なお、車を使ってターゲットを尾行する際は、かなりのドライブテクが必要になります。探偵を目指す今の段階で高度なドライブテクを持っている必要はありませんが、人並くらいの運転技術はあったほうがいいです。ペーパードライバーの方はある程度の運転には慣れておくことをお勧めします。
ちなみに、都心部など狭い道が多い場所での尾行にはバイクを使う事務所も多いため、自動車だけでなくバイクの免許も持っていればかなりのアドバンテージになるでしょう。
法律系の士業資格
法律関係の士業資格を持っていると、探偵として活躍できる幅がかなり広がります。探偵が引き受ける調査として、浮気調査や企業内不正調査、嫌がらせ調査などが多くありますが、あらゆる調査において、法律に関する知識が必要な場面が多々あります。
例えば、浮気調査であれば慰謝料請求の裁判に勝つための知識があったほうがいいですし、嫌がらせ調査では嫌がらせ行為がどのような刑事罰に該当するのかという知識があったほうが調査がスムーズに進みますし成功率もあげることができます。
また、調査の結果、民事訴訟や刑事告訴などに至った場合に、必要な書類を作成するなどの業務を弁護士や行政書士に委託せず自分自身でできるようになれば、業務の幅を広げることができるのです。
誰でも探偵になれる!?探偵になる2つの方法
ここまでで、探偵に求められる素質や探偵になるうえであるといい資格についてご紹介してきましたが、実際に探偵になるためにはどういう方法があるのでしょうか。
探偵になる方法としては
✓探偵事務所に就職する
✓自分で探偵事務所を開業する
の2つの方法があります。
いずれの方法も学歴による縛りや必須の資格、経歴などは必要なく、どんな人でも目指すことができます。
ここでは2つの方法についてより詳しく見ていきましょう。
探偵事務所に就職する
1つ目の方法は既存の探偵事務所に就職するという方法です。多くの方がまずこちらの方法を考えるのではないでしょうか。探偵事務所に就職するためには、ハローワークや就職サイト、転職サイトなどを利用して、求人情報を探してみるところから始めます。
もし、「この探偵事務所で働いてみたい!」という希望の探偵事務所があれば、その探偵事務所の公式ホームページを確認し、求人情報がないかどうかをチェックしてみてください。
もし求人情報がなかったとしても、「この事務所で探偵として働きたい」という強い熱意を直接伝えれば、探偵として雇ってもらえる可能性もありますので、電話やメール、郵送などで直接問い合わせてみるのも良いかと思います。
なお、探偵事務所に就職する場合、未経験でも問題ない場合も多いのですが、より早く探偵として活躍できるようになるためには、事前に探偵学校で探偵としてのスキルや知識を学んでおくに越したことはありません。雇ってもらえる可能性も高くなりますし、実際に探偵として働き始める際にもスムーズに仕事に慣れることができます。
探偵学校については次の章で詳しくお伝えしていきます。
自分で探偵事務所を開業する
なかなか度胸がいるかもしれませんが、自分で探偵事務所を開業するという方法も探偵になる方法の1つです。
「探偵としての経験もないのにいきなり探偵事務所を開けるの?」と不安に思うかもしれませんが、探偵業届出証明書を取得すれば、誰でも探偵事務所を開業することは可能です。
※探偵業届出証明書:公安委員会に探偵業開始届出書と身分書類などを添付して提出し、手数料を支払うことで入手が可能。
ただし、探偵事務所を開業することは物理的に可能ではあっても、未経験でいきなり開業しても業務もスムーズに進めることはできませんし、調査をどのように進めていけばいいのかさっぱりわからないと思います。また、仕事自体はなんとかできたとしてもうまく宣伝をしなければお客様は来ません。
そのため、独立して探偵事務所を開業する場合でも、やはり探偵学校で探偵としてのノウハウを学んでから開業するというルートの方が安全と言えるでしょう。
探偵になりたいならまず探偵学校でスキルを学ぶのがお勧め!
探偵になる方法として、既存の探偵事務所に就職する方法と自分で探偵事務所を開業する方法があることは先ほどの章でお伝えしましたが、いずれの場合も全く探偵に関する知識がない状態では不安も大きいでしょうし、実際に仕事もうまくいきにくくなってしまいます。
そこで強くお勧めしたいのが、前もって探偵学校で探偵として必要となるスキルを学び、知識をつけておくことです。同じ訓練を受けるにしても、知識がある状態と無い状態では吸収力が雲泥の差になってきます。
探偵学校は、大手の探偵事務所が開校しているものもありますが、そのほとんどが実際に学校に通う形式になっているため、今現在も仕事をしていたり、主婦として働いていたりするとなかなか時間が取れずに途中で断念せざるを得なくなってしまうでしょう。
そこで当事務所が考案したのが、オンライン探偵学校です。オンライン形式で行う授業のため、いつでもどこでも、ネット環境さえあれば自由に探偵のスキルを学ぶことができますし、繰り返し学びたい部分があれば何度でも繰り返し再生して復習することができます。
コースも気軽に探偵のスキルを学ぶことができるコースから、本格的に探偵事務所を開業する経営者コースまで幅広くご用意しています。
「探偵になりたい」「探偵という職業に興味がある」という方はぜひオンライン探偵学校のサイトを見てみてくださいね。
まとめ
探偵という職業は、国家資格が必要な職業ではありませんし、学歴による制限も、性別による格差もないため、誰でも本気になれば目指すことができる職業です。
学歴やこれまでの職歴よりも、「誰とでも円滑にコミュニケーションが取れるか」「貪欲に知識や技術を学ぶ気力があるか」「探偵として人を助けることに意欲を感じられるか」ということのほうがよっぽど大切です。
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