憧れの探偵になりたい!探偵になる方法と探偵に必要な資格やスキル
テレビドラマや映画を見ていると「探偵ってかっこいいな~」「探偵の仕事がしてみたいな~」と思うことがあるかもしれません。
一昔前までは、一度入社した会社に定年退職するまで勤め上げるのが当たり前とされていましたが、今ではキャリアアップのために転職するのは普通のことですし、自分の興味のある本当にやりたい仕事が見つかったら新しい世界に飛び込む人も増えています。
人生一度きりなので、やりたい仕事が見つかったらぜひチャレンジしてみると良いでしょう。
今回は、探偵というお仕事に少しでも興味を持っている方のために、探偵の仕事内容や探偵になるために必要なスキル、そして具体的に探偵になるための方法についてお伝えしていきます。興味があり、探偵に憧れている方、ぜひ探偵業界に飛び込んでみてくださいね!
Contents
探偵になる前に知っておこう!探偵の仕事内容や働き方
探偵という職業に興味があり、憧れているけれど、具体的に探偵の仕事内容やどのような働き方をしているのかを完璧に理解できている方は少ないと思います。
探偵を目指すのであれば、仕事内容や働き方については知っておくべきですよね。ここでは、仕事内容や探偵のお仕事の立ち位置、そして働き方について見ていきましょう。
探偵のお仕事
探偵は個人や企業などから依頼を受けて様々な調査を行うことを仕事にしています。
探偵のお仕事は、「探偵業法」という法律で定められていて、この法律に則ってお仕事をしていくことになります。
探偵のお仕事は調査することが主な業務内容となりますが、探偵だからといって、調査する際に特別な権限が与えられているわけではありません。そのため、法令や法律で禁止されていること、制限されている行為を行うことはできません。
また、探偵の仕事にも警察の仕事にも「張り込み」や「聞き込み」があるので、探偵と警察の仕事の区別がつきにくいという方もいらっしゃるかもしれませんが、事件性のあるものは警察が担当し、探偵は、警察が介入できない民事関連の調査を行うと理解しておくといいでしょう。
主な仕事内容
探偵の主な仕事内容としては、
・素行調査
・浮気調査
・企業内の不正調査
・嫌がらせやいじめ調査
・人探し調査
などがあり、多岐にわたります。
参考サイト:探偵になる前に探偵の仕事内容を知っておこう
探偵はこれらの調査を行う際、ターゲットの情報を収集するために、周辺人物への聞き込みやターゲットの尾行、張り込みなどを行います。調査においては証拠を確保することが一番の目的とされていますので、証拠として写真や動画をおさえていきます。
調査が終了した後は、報告書の作成を行います。調査の他にも、依頼者からの相談を受け付けたり、必要に応じてアフターフォローとして別の専門家を紹介したり、などの業務を行う場合もあります。
働き方や生活
探偵の働き方としては、正社員、アルバイト・パート、契約社員、業務委託など様々です。
割合としては正社員が6割ほどで最も多くなっていて、次にアルバイト・パート、その次に契約社員と続いていきます。他にも、自分で探偵事務所を開業して独立して仕事をしている人もいます。
探偵になった後の生活としては、体力的にかなりハードなものになると理解しておいたほうがいいでしょう。探偵の仕事は、ターゲットの尾行や張り込みなどが主な業務となり、基本的にターゲットと同じ動きをすることになります。ターゲットが夜中に行動することがあれば夜中に調査しなければなりませんし、それが早朝の場合もあります。
また、調査が連日して続くことも珍しくありませんし、いつ終わるかはっきりしない調査の時もあります。
休みに関しては、正社員なのか、アルバイトなのかによっても変わってきますし、事務所によってもさまざまですが、週休2日制のところもあれば、事前申告制のところもあるなど、事務所によってまちまちです。
探偵事務所の規模によっては調査員が足りていなくて、調査が終わらなければ休みが取れないという場合もありますので、どのような働き方をしたいか前もって考えておくことで、どのような事務所を選ぶべきか、または自分で開業したほうがいいのかなどを検討していくことができるでしょう。
探偵になるために資格は必要?必須条件はある?
探偵になるためにはどのような資格が必要なのか気になると思いますが、現時点においては、探偵になるために必要な資格は定められていません。
探偵事務所が出している求人も「経験者優遇」という求人がある一方で、「未経験歓迎」の求人もあるため、全く経験がない方でもチャレンジできる職業だといえます。
ただ、冒頭でも述べましたが、探偵には探偵業法が定められていて、探偵業を行うにあたって、様々な法律の知識や調査能力などが求められるようになりました。その背景もあり、最近は探偵事務所が探偵学校を設立したり、オンラインで探偵のスキルを学べるオンライン探偵学校も出てきたりしています。
探偵になるためにはどのようなスキルが必要かを学ぶこともできますし、探偵事務所に就職するにしても有利に働く場合もありますので、不安な方はぜひ探偵学校を利用してみてください。
当事務所も、自宅にいながら好きな時間に探偵のスキルを学べるようにオンライン探偵学校を開校しました。主婦の方で夫の浮気の調査を自分でしてみたいという場合に気軽に参加できるコースも設けていますし、自分で探偵事務所を設立したいという方向けの本格コースもご用意しています。
参考サイト:オンライン探偵学校|自分で浮気調査コース
参考サイト:オンライン探偵学校|探偵経営コース
なお、探偵になるために必須の資格などはありませんし、未経験からでもチャレンジできる職業ではありますが、身に付けておいたほうが良いスキルもありますので、次の章で詳しく解説していきますね。
探偵になるためにあると良い資格やスキルは?
探偵になるためには、国家資格や専門の資格などは現時点では定められていませんが、やはり挑戦するにあたっては持っておくと良い資格やスキルもあります。
ここではそれぞれの資格やスキルについて見ていきますので、探偵を目指すにあたって少しずつ身に付けていけるように頑張ってみてください。
運転免許証
探偵を目指すにあたっては運転免許証はほぼ必須と思っておいたほうがいいでしょう。
調査で遠方に行く際に車は必須です。また、ターゲットを尾行する際にも活用しますし、張り込みの際には車中泊となることもあります。
都心の探偵事務所では、自動車よりも小回りのきくバイクの免許を重視する事務所もありますので、応募したい探偵事務所がある場合は前もって確認しておいたほうがいいでしょう。
また、ターゲットにバレないように車で尾行することは想像以上に難しいものです。そのため、運転免許証を持っていることは前提として、ある程度の運転スキルも重要だと思っておいてください。そのため、運転免許証があるといってもペーパードライバーではダメで、人並み以上には車の運転ができていることが大切です。
撮影スキル
探偵の調査においては「証拠」を掴むことが求められていますので、調査のほとんどのケースで、証拠を収めるための写真や動画などの撮影を行います。
例えば、浮気調査でターゲットと浮気相手がラブホテルに入っていくところを撮影したり、素行調査でターゲットが不法行為をしているところを動画に収めたりということを行います。
そのため、カメラやビデオカメラなどの撮影機材を扱えることは重要なスキルと言えます。撮影関係の仕事をしていたり、カメラが趣味で一眼レフを扱えたりという方はかなりのアピールポイントになりますし、実際の現場でもとても役に立つでしょう。
カメラを扱えるだけでなく、最新機材に関する知識があることも大切なので、カメラの扱いになれていない方は、積極的に取り扱いを学ぶことから始めてみましょう。
パソコンスキル
探偵のお仕事というと、外に出て張り込みをしたり、尾行をしたり、あまり椅子に座って仕事をするイメージがないかもしれませんが、探偵の仕事は調査をするだけでなく、調査の結果を報告書にまとめ依頼者に提出するところまでを含めてお仕事となります。
報告書の作成はパソコンを使って行いますので、探偵として働くためにはパソコンのスキルも必要です。写真や動画のアップロードや編集スキルもあるといいですね。とはいっても、プログラミングなどのスキルは必要ありません。ワードやエクセル、パワーハラスメントなどがある程度使いこなせれば問題ないでしょう。
ただし、依頼者が求めている調査報告書は裁判など公的機関に提出されることは珍しくありませんので、誤字脱字、変換ミスがないようにしっかりとした調査報告書を作成しなければいけないという意識は持っておきましょう。
尾行や張り込みのスキル
ドラマや映画などで探偵がターゲットを尾行したり張り込みをしたりしているシーンはよく出ているので、探偵が行うこととして尾行や張り込みはイメージしやすいかもしれません。
映像で見ている分には簡単そうに見えるかもしれませんが、実際の尾行や張り込みはとても難しく、やろうと思ってすぐに誰でも簡単にできるというものではありません。いかに周りに溶け込み、ターゲットに怪しまれないようにするかが難しいことをすぐに知らされることになるでしょう。
尾行や張り込みに関しては、スキルだけではなく体力や知識も必要です。
ただ、探偵として活動するにあたって、尾行や張り込みのスキルは必要不可欠なものですが、探偵を始める際にこれらのスキルを完璧にしておく必要はありません。探偵事務所に入社してから学ぶこともできますし、探偵を目指すことが決まってから独学で学ぶこともできます。
今現段階で必要なスキルというわけではありませんが、探偵として働くためにはいずれ必ず必要になるスキルであることは把握しておきましょう。また、尾行や張り込みといった作業には、体力が不可欠です。そのため、体力に自信がある方は探偵として活躍できるチャンスが多いと言えるでしょう。
【あるとさらに良い】法律の知識
探偵が引き受ける調査には、法律が絡んでくることも珍しくありません。
探偵の仕事内容で最も多いと言えるのが浮気調査ですが、浮気調査はのちのちの離婚裁判や慰謝料請求を見据えて依頼されることが多いです。そのため、慰謝料請求や離婚に関する法律の知識があるとかなり有利です。
他にも、嫌がらせ調査に関しては、名誉毀損やプライバシー侵害など刑法の知識があると調査がよりスムーズに進みます。
弁護士や司法書士などの資格を持っている必要はありませんが、法律の知識があることによって必要書類の作成もスムーズですし、調査の結果何を証拠として押さえればいいのかがわかるため、効率的に調査を進めることができます。
法律に関する士業資格を持っている方や、法学部を卒業している方などは、かなりのアピールポイントになるでしょう。
探偵になりたい!探偵になるための方法とは
ここまでで、探偵になるために必要なスキルや資格について見てきましたが、実際に探偵になるためにはどうすればいいのでしょうか。
探偵になるための具体的な方法をお伝えしていきます。
探偵事務所に就職する
1つ目の方法は、探偵事務所に就職する方法です。ここまででも何度か触れてきましたが、探偵事務所に正社員もしくはアルバイトとして就職することで、探偵になることができます。
求人サイトで探偵事務所の求人情報を探してもいいですし、目星の探偵事務所があれば、ホームページで求人情報を探してもいいでしょう。
探偵事務所に応募する際は、その事務所が悪徳探偵ではないかどうかをチェックするのを忘れないようにしてください。悪徳探偵の事務所に就職してしまうと、給料に見合わない仕事量をしなければならない可能性もありますし、あなた自身が違法行為に加担してしまうリスクもあります。
インターネットなどで事前にその事務所の評判をチェックしてみると良いですね。
自分で探偵事務所を開業する
探偵事務所に就職せず、自分で探偵事務所を立ち上げて探偵として働くという方法もあります。探偵事務所を開業することは実は誰でも可能で、開業するために公安委員会に申請して「探偵業届出証明書」を入手すれば開業することが可能です。
ただし、探偵事務所を立ち上げるだけでは仕事も簡単には取れませんし、仕事もどうやって進めていけばいいのか不安も大きいと思います。
もし、自分で探偵事務所を立ち上げて仕事をしていくのであれば、探偵としてのスキルはもちろん、探偵事務所の宣伝の仕方や、会社経営のノウハウも学んでおくといいでしょう。
当事務所が開校しているオンライン探偵学校では、自分で探偵事務所を立ち上げて経営していく方向けの【探偵社の経営学が学べる|探偵経営コース】もご用意していますので、こちらもチェックしてみてください。
探偵って稼げるの?探偵の年収はどのくらい?
探偵を目指す方の中には、「探偵って稼げるんだろうか」「探偵をやれば儲かる?」などお金の面でも気になっている方がいらっしゃると思います。
求人サイトを運営している会社の調べによると、探偵の正社員の平均年収は約447万円で月給換算すると37万円程度が相場という結果になっています。
「特殊なスキルが必要なのに、あまり給料は良くないのだな」と少し残念に思っている方もいらっしゃいますよね。確かに、探偵事務所に正社員として就職して働く場合はあまりもらえないなという印象を受けてしまうかもしれませんが、一方で探偵事務所を立ち上げて開業している方の年収は1000万円~2000万円が相場となっています。中には、地道に実績を上げて案件獲得を成功している事務所では1億円以上の年収を上げているツワモノもいます。
探偵として稼ぎたい、年収をアップさせたいという野望がある方は、ぜひ自分で探偵事務所を立ち上げてみることをお勧めします。
参考記事:探偵になる方法はどちらがお勧め?それぞれのメリット・デメリット
まとめ
探偵になるために必要な資格は現在はありません。そのため、探偵という仕事は、誰でもやる気があれば挑戦することができる職業です。
もちろん、今回ご紹介したような撮影スキルや尾行や張り込みのスキル、パソコンスキルなど必要なスキルはありますが、これから訓練していけば必ず身に付けることができるでしょう。
大切なのは、一から学ぼうという謙虚な姿勢とやる気、そして諦めないという根性です。
探偵になりたいという気持ちが少しでも芽生えたのであれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。