探偵になるために必要なスキルとは?現役探偵が必要スキルを解説!
漫画やドラマ、映画に出てくる探偵を見て、彼らに憧れて探偵を目指したいと考えている方は少なくないでしょう。
しかし、実際に探偵になるにはどのようなスキルが必要なのか、なかなかイメージが付かないですよね。普段探偵に会って接する機会がある方はほとんどいないと思いますので、必要なスキルは何か、どうすれば探偵になれるのか知る機会も少ないでしょう。
そこで今回は、探偵になるために身に付けなければならないスキルや、活躍するうえで必要な能力、探偵になるためのスキルを身に付ける方法についてご紹介していきます。
Contents
探偵になるために必須の資格はある?
弁護士になるためには弁護士資格、医者になるためには医師免許が必要ですが、探偵にはどのような資格が必要なのでしょうか。
結論から申し上げますと、探偵になるために必ず取らなければならない資格は、特にありません。やる気さえあれば、誰でも探偵を目指すことができるのです。
ただし、実務上、最低限持っておくべき資格やスキルはありますし、探偵として働くうえで必要な能力はあります。
次の章から、探偵として働くために身に付けていかなければいけないスキルや能力について詳しく見ていきましょう。
探偵として働くために身に付けなければいけないスキル
それでは早速、探偵として働くために身に付けなければいけないスキルについて見ていきましょう。
なお、これらのスキルは探偵として働きながら身に付けていくものもありますので、最初から完璧にスキルとして持っておかなければいけないというものではないですから、安心してくださいね。
尾行のスキル
探偵として一人前になるためには、尾行のスキルを身に付けることは必要不可欠です。尾行は実際の調査で、最も多く行うことの一つなのです。
「尾行ってただ後をつけていけばいいんでしょ?」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際の尾行はとても難しく、やろうと思っても誰でも簡単にできるものではありません。技術ももちろん必要ですが、体力や知識も必要です。
単に歩いている人の後ろを付いていくだけでなく、ターゲットに尾行していることを知られたり悟られたりしては絶対にいけません。中には、過去に調査をされたことがある相手を尾行しなければならないこともあり、その場合は警戒心がかなり強いです。警戒心がある相手は何度も後ろを振り返ったり突然方向転換したりします。
たとえ警戒心が強いターゲットであっても、ミスなく尾行することができてこそ一人前の探偵と名乗ることができると考えておきましょう。
また、徒歩での尾行だけでなく、電車、タクシー、バスなどを利用することもありますので、その場その場の状況を瞬時に把握して判断するためのトレーニングも積んでいくことが必要です。
探偵として活動するためには、この尾行のスキルを基礎から学び、できるだけ早く身に付けていくようにしましょう。
張り込みのスキル
尾行のスキルと同じくらい身に付けなければならないのが張り込みのスキルです。
張り込みは長時間にわたって行うことが多いので、集中力と体力も同時に必要になってきます。
また、実際の調査では、張り込みをしやすい人通りの多い街中ばかりではなく、人通りの少ない住宅街などでも長時間張り込みをしなければならない場面が多く出てきます。
人通りが少ない場所で何時間も同じ場所にずっと立っていれば、周りの住民から当然怪しまれますし、車の中で張り込んでいたとしても不審車両として通報されてしまう危険性もあります。
状況に応じて場所をこまめに移動したり、変装して別人を装ったり、車自体を変更したりしながら張り込みを安全に続行していかなければならないのです。
尾行のスキルと同様、一朝一夕ですぐに身につくスキルではありませんので、地道に努力しながら身に付けていきましょう。
撮影スキル
探偵の仕事内容として、浮気調査でターゲットの浮気現場を押さえたり、嫌がらせ調査で嫌がらせの犯行現場を押さえたり、素行調査でターゲットがどのような生活を送っているのかの実態を捉えたりなどがメインになります。
あらゆる調査において重要なのは、その証拠を押さえるということです。そして、その証拠は写真や動画に収めておくことになりますので、探偵にとって撮影スキルはなくてはならないものです。
裁判では証拠写真や証拠の動画が必要となりますので、いくら上手に尾行や張り込みが出来ていても撮影スキルがなく証拠を捉えられていなければ全く意味がありません。
「カメラで写真を撮ればいいんだから簡単でしょ」と思うかもしれませんが、相手に悟られずに撮影することは予想している以上に難しいものですし、顔をはっきり写して写真や動画に収めることも簡単なことではありません。
ターゲットが素早く動いている状態で撮影しなければならないこともありますし、辺りが暗闇で顔がぼやけてしまうこともあります。証拠として使える写真や動画を撮影するには、熟練の技術が必要なのです。
運転スキル
調査現場が探偵事務所の所在地から遠方の場合は、車での移動になりますので、車の免許は必須と考えておいたほうが良いでしょう。
また、ターゲットが車で移動することもありますので、その際は車を使って尾行することになります。信号で離されてしまうこともありますし、突然方向転換されて見失ってしまうこともありますので、車での尾行はかなり運転スキルが必要です。
もちろん、はじめから車での尾行ができる人はいませんので、探偵として働きながら徐々に身に付けていくスキルですが、運転に苦手意識がある方は探偵として働くまでに運転に慣れておくと良いですね。
報告書作成スキル
探偵の仕事はターゲットを尾行したり張り込みをしたりする調査だけではありません。調査が終わったら「調査報告書」を作成しなければいけません。
調査報告書はパソコンを使って作成しますし、写真の画像を添付しなければなりませんので、最低限のパソコンスキルは必要です。
忙しい時期だと、いくつもの調査の報告書を手早く作成していかなければなりませんので、タイピングも早くできるように訓練していく必要があるでしょう。
また、報告書を作成する際は、裁判でも認められる証拠として使われることを前提にしなければならないので、第三者にもわかりやすいような文章の構成力や言い回しなどの文章力を身に付けていくことも大切です。
法律の知識
探偵が的確な調査を行う上で法律の知識は欠かせないものです。実際、元弁護士や元刑事が探偵として活躍していることも多く、探偵として仕事をするうえで法律の知識はなくてはならないものなのです。
そのため、探偵として働き始める前に、最低限の法律の知識は身に付けておく必要があります。
例えば、調査中にターゲットの証拠写真を撮ろうと夢中になってしまい、うっかり他人のマンションの敷地内に入ってしまったり、ポストの中の郵便物を勝手に確認したり、といったうっかり法律違反を犯してしまう可能性もあります。
「法律違反だとは知らなかった」では済まされませんので、探偵として働き始める前に法律に関する知識を身に付けることは大切なのです。
さらに、証拠を取る際も、「慰謝料請求するために浮気調査で入手しなければいけない証拠はどういうものなのか」「嫌がらせ調査ではどういう法律に照らし合わせた証拠を取れば有利になれるのか」などの法律の知識は必ず役に立ちます。
法律と聞くと、少し堅苦しく、苦手意識を持ってしまう方も多いかと思いますが、徐々にでもいいのでしっかりと身に付けていくように頑張ってみてください。
探偵として活躍するために必要な能力
先ほどの章では、探偵として働くために身に付けなければいけないスキルについて解説してきましたが、そもそも探偵になるうえで必要な能力はあるのでしょうか。
ここでご紹介する能力というのは、「探偵に向いているかどうか」という意味での能力と考えていただければと思います。
必ずしも以下でご紹介する能力がなければ探偵になれないというわけではありませんが、これらの能力があれば、探偵として活躍できる可能性が高くなるため、自信を持って探偵を目指すことができるでしょう。
体力
探偵になるうえで最も必要なポテンシャルとしては、タフな肉体と言えるでしょう。
探偵の主な仕事の一つとして「尾行調査」が挙げられますが、皆さんが思っている以上に体力が必要な仕事です。
ドラマや映画では、割と近距離で尾行し、涼しい顔で調査をしていますが、実際の現場では、ターゲットと探偵はかなりの距離を保ちながら尾行するため、見失わないように集中力も必要ですし、全速力で走ることも多々あります。
ドラマや映画のように、近距離で尾行すれば、そこまで体力的にきついことはありませんが、万が一尾行していることがターゲットにバレれてしまうと、調査は失敗となり全額返金をしなくてはいけないこともあるため、できるだけターゲットと距離を保ちながら慎重に調査を進めていかなければならないため、体力が必要となるのです。
尾行調査の際に、ターゲットが交差点を曲がって一瞬姿が見えなくなったり、人混みに紛れて一瞬でも探偵の視界から消えてしまったりした場合、ターゲットを再び視界にとらえるために全力疾走することは日常茶飯事です。
何食わぬ顔でターゲットを尾行し、視界から消えたら全力疾走で追いかける・・・このような動作を一日に何度も繰り返すのは想像以上の体力が必要となるのです。
厳しいようですが、体力がないと自覚されている方は、探偵として働くのは相当厳しいと覚悟しておいたほうが良いでしょう。
頭の回転の速さ
探偵として活躍するうえで、頭の回転の速さも重要な能力です。いわゆる「キレる」人が探偵には向いています。
探偵は、現場で起こる様々な状況の変化に対して臨機応変に対処しなければいけません。例えば、ターゲットを尾行をしていて警戒心が強い人の場合、急に振り返る場合もありますが、即座に状況を考えてバレない対応を取らなければいけませんし、ターゲットの様子を観察して「次はタクシーを捕まえるだろう」などと的確に推理して行動しなければなりません。
また、尾行調査や張り込み調査をしている際、周辺住民に不審者として通報されることもありますが、警察に話しかけられた際も、臨機応変に素早く言い訳を考えてその場のピンチを切り抜けられる頭の回転の速さが重要になるのです。
根気
ここまで尾行調査の重要性についてお伝えしてきましたが、尾行調査と並んで重要になるのが張り込み調査です。
張り込み調査では、ターゲットが自宅から出てくるまで自宅周辺で張り込んだり、浮気相手とラブホテルに入ってから出てくるまで張り込んだりしなければならず、長時間同じ場所で、目立たないように息をひそめて張り込み続けなければなりません。
ターゲットが予想していた以上に同じ場所に滞在してなかなか出てこないこともありますので、相当な根気が必要になります。
人間、「あと〇〇時間ここで待機しましょう」と言われれば頑張れるものですが、探偵の張り込み調査の場合、何時間の張り込みになるのか予測不能で、いつ動き出すかわからないターゲットを常に監視し続けなければいけないという過酷さがあります。
探偵として働くためには、もともと備わっている根気や集中力も必要になるでしょう。
度胸
探偵になって活躍するためには、度胸も重要な能力の一つです。
調査によっては法律的にグレーゾーンに足を踏み入れなければならないこともありますし、調査の最中に関係者とトラブルになったりターゲットに怪しまれて言いがかりをつけられたりすることもあります。
ちょっとしたことですぐにビビってしまう・・・という方は探偵として活躍するのは少し難しいかもしれません。
目立たなさ
ドラマや映画を見ていると、探偵は華やかで憧れる存在のように思えますが、実際には、探偵として「目立たない」ことが美学になります。
張り込みをしていても、尾行をしていても、あまりにも目立つ容姿だと周りから注目されてしまい、行動が怪しいと通報されてしまう恐れがあります。
美人すぎる、かっこよすぎる、背が高すぎる、不潔すぎる、太りすぎている、など、容姿であまりにも目立つような場合は目立たないような工夫が必要です。
尾行中や張り込み中に周りの人やターゲットに怪しまれて通報されてしまうと、その時点で調査は失敗に終わってしまうのです。
まとめ|探偵になるためには探偵学校でスキルを予習しておくと◎
今回は、探偵になるために必要なスキルや、探偵として活躍する上で重要となる能力についてお伝えしてきました。
探偵になるために、探偵事務所に就職することを考えている方もいらっしゃると思いますが、やはりいきなり探偵として働くのはハードルが高いでしょう。
お勧めなのは、探偵学校で事前に探偵に必要なスキルを学んでおくという方法です。特にお勧めしたいのが、スマホやパソコンで好きな時間で学べるオンライン探偵学校です。
従来の探偵学校だと、決められた時間に通わなければならないため、時間の融通が利かないですが、オンライン探偵学校であれば、自分の好きな時間に好きな場所で講座を受けられますし、理解しにくかった部分は何度でも解説を聞くことができます。
当事務所でも、ベテランの調査員が極秘のテクニックを洗練して講座でお伝えしているオンライン探偵学校を開校しています。
わかりやすく丁寧に解説していますし、希望に合うようなコースを複数開設しているため、探偵についての知識がまったくなかった方でも探偵として活躍できるレベルにまで成長されています。探偵という仕事にあこがれている方は、ぜひ一度探偵学校のコースをチェックしてみてくださいね。